移住者の声
海を眺めながら仕事がしたい
和田山 真央さん・晴美さん
profile
和田山 真央さん
陶芸家
1985年大阪生まれ。2008年サウスダコタ州立大学卒業。
2009年昼馬和代氏に師事し、2010年第16回新美工芸会展「読売テレビ賞」受賞。
2012年京都工芸ビエンナーレ入選、2013年第5回菊池ビエンナーレ、第22回日本陶芸展、第6回現代茶陶展、神戸ビエンナーレに入選。
2014年第3回萩大賞展入選。2015年第23回日本陶芸展入選。2016年第6回菊池ビエンナーレ入選。
Lexus New Takumi Project 2016 大阪代表
和田山 晴美さん
兵庫県宝塚生まれ。2019年に結婚。
結婚後、地元の宝塚から大阪へ転居。結婚して約9か月後、夫婦揃って加太へ移住。
観光地で、海が見えて、空港が近いところ
移住を決めた経緯は何ですか
真央さん
結婚後も地元の大阪府狭山市に住んでいましたが、住んでいた場所の取り壊しが決まり、移住するに至りました。
元々、地元に住み続けたい理由もなく、狭山よりも土地代が安いところで広い家を建てようと思い、2年ほど前から移住先を探していました。
移住先の条件はありましたか?
真央さん
「観光地であること」、「海が見えるところ」、「空港が近いところ」を移住先として考えていました。
開放的な観光地は、他の地域からも人がたくさん入ってくるし、もし陶芸の仕事が上手くいかなくても、観光地なら、陶芸以外の他の仕事で生計を立てることもできると考えました。
あと、海の見える場所で仕事がしたい、近くで釣りが出来るところに住みたい、と思っていました。また、仕事柄よく飛行機を利用するので、空港が近くにあれば便利だなと思っていました。
晴美さん
私は宝塚出身ですが、実家が山の上にあったので、最初は、実家と同じような山が多いところに住みたいと思っていました。実際に移住した先は山と海で正反対でしたが、、、(笑)。
ただ、景色が綺麗なところという意味では、主人と同じ条件を考えていました。
初めて知った加太という町
移住先の候補地は加太以外にありましたか?
真央さん
移住するにあたり、ネットでLCCの発着を調べて、成田、伊丹、関空の3つの空港がヒットしました。
成田は遠いし知り合いがいなかったので断念し、次に関西の観光地を調べました。そのときに、兵庫県の淡路島や明石、和歌山の湯浅などが候補に挙がり、実際に現地まで、まち歩きや物件見学をしに行きました。加太を知ったのは一番最後でしたね。
加太という町はどうやって知りましたか?
晴美さん
夫と話しながらGoogle mapで海沿いを辿っていたときに、初めて加太という町があることを知りました。
加太について調べていると、加太観光協会の、お祭り案内のページが出てきて、そこに観光協会の連絡先を見つけました。
真央さん
観光協会宛に、「空いてる物件はありますか?」と問い合わせのメールを入れるとすぐ電話がかかってきて、「紹介するからとりあえずおいで!」と言われたので、数日後に加太に行くことになりました。
加太に住む人の温かさに触れた
加太に移住を決めた理由は何ですか?
真央さん
加太に移住を決めるまでに5回ほど来たのですが、そのときに加太観光協の会長さんや、地元の酒屋さんなど、まちのたくさんの人と会って色々と話す機会がありました。
そのときに、加太の人々がとてもウェルカムに接してくれたことがすごく印象的でした。
「何かやりたい、という人には是非加太に来てほしい」と受け入れる気持ちを感じました。
移住するときに、地元の人と仲良くできるか、ということが不安だったので、加太に来てすぐにそこが解消できたことが、移住を決める上でとても大きかったですし、他地域よりも魅力に感じました。
加太の住民の第一印象はどうでしたか?
晴美さん
初めて見学に加太に来た時、加太の人々がみんな明るくて、まるでイタリアのナポリに来たかのような感覚になりました(笑)。それくらい陽気で熱い人がいて、加太という町はとても活気があるんだなと感じました。
「景色」と「人」でリフレッシュできる
引っ越してきて、以前と何か変わったことはありますか?
真央さん
引っ越す前と比べても、仕事をする時間や生活の習慣自体はそこまで変わっていません。
引っ越してきて、「1ヶ月自分モニター」をやって、生活がどれくらい変わったか検証してみたのですが、狭山に住んでいたころと比べ、買い物などで外出する移動距離もあまり変わりませんでした。
ただ、景色の綺麗なところで仕事が出来ることや、地域の人がふらっと遊びに来てくれるので、良いリフレッシュになっています。
晴美さん
引っ越してきて、地域の人と話をしたり、挨拶することが増えました。色んな人が遊びに来てくれるので、とても明るい気分になれます。
加太に来てから、夫の作品も明るくなったような気がします。夫は、「何も変わってないよ」と言うけど、以前より人と話す機会が増えて、無意識に明るくなった気持ちが作品にも表れているんじゃないかなと思います。
今後加太でやりたいこと
真央さん
移住前に地域の方から、「和歌山市の小学生が研修で加太を訪れるので、そこで体験教室をやってほしい」と言われました。そういった活動のお手伝いができたらなと思います。
あと、家の横の余った土地でギャラリーをやることも考えています。
晴美さん
そこを私の基地にします!(笑)。
お二人の仲の良さが随所に見られ、アットホームな雰囲気でお話を伺うことが出来ました。また、インタビュー中に地元の住民がイワシをおすそ分けしに訪れ、和田山さんご夫妻とお話しされている風景も実際に見ることが出来ました。